体の悩み

女性では放置されやすい | 淋菌感染症の症状について

こんにちは、裏垢女子のすず(@suzu_o0o)です。

今回は女性では放置されやすい、淋菌感染症の症状について。

淋菌感染症とは?

淋菌(Neisseria gonorrhoeae)による細菌感染症で、一般的に性感染症(STD/STI)として起こります。
男性では感染後数日間の潜伏期間を経て、尿道炎をおこし排尿痛と外尿道口からの排膿があります。
女性では、子宮頸管炎症・尿道炎をおこしますが、症状が軽い為放置されやすく、骨盤内炎症性疾患(PID)に至ると不妊や異所性妊娠となります。

ポイント

  1. 発症:性交後2~数日後
  2. 膿性帯下の増量(悪臭を伴う)、外陰部痒感、不正出血
  3. 発熱、下腹部痛、腹膜刺激症状→淋菌感染症を考える

どんな治療薬?

  1. 注射薬:セフォジジム、セフトリアキソン注射薬、スペクチノマイシンの筋肉注射
  2. 経口薬:セフィキシム、アジスロマイシン除法薬

 

経口薬の場合、無効例があるので治療後には淋菌の消失確認が必須。
アジスロマイシンのエビデンスは多くない。
新生児に結膜炎をきたしていたが、抗菌薬の予防点眼でほどんど改善。

 

検査と診断

淋菌の検出には3つの方法がある。

  • 遺伝子診断法
  • 培養法
  • グラム染色

グラム染色は、尿道炎による尿道分泌物では淋菌を視認できますが、子宮頚管や咽頭からの検体では検体中の常在菌の為困難なことが多い。

特に女性では尿道炎よりも子宮頚管炎が主な病態となる為、確定診断はグラム染色よりも遺伝子診断や培養法によって行います。

咽頭感染の遺伝子診断法によって、まれに口腔ナイセリア属などによって偽陽性になることもあります。

クラミジア感染の合併も多いので、淋菌感染を疑った場合は、遺伝子診断法によって両者の同事検査が望ましいです。

女性に多いクラミジア感染症 | 発症と進行についてクラミジア属のうちChlamydia trachomatisを病原体とする性感染症(STI(STD))である。症状が非常に軽い為、自覚症状を認めないことが多く放置されやすい。そのため感染が長期化して、不妊や異所性妊娠の原因となる。近年若年者を中心に感染者が多くSTDの中で最多である。...

 

症状と経過について

男性の尿道炎は症状が強く、比較的早い段階で受診することが多いです。
それに対し女性は症状が軽く、未治療のまま放置されやすいです。そのためパートナーへの感染源となり続けることがあります。
上行感染をきたせばPIDや、さらには不妊の原因となりますが、淋菌単独で上行感染を起こすことは比較的少ないです。

増えている性器以外への感染

オーラルによる咽頭感染や直腸感染が増えています。
多くは無症状である為未治療のまま放置されます。
女性の咽頭がパートナーへの感染源になり続けます。

薬剤耐性菌の増加

近年、淋菌の抗菌薬耐性化が問題になっています。
経口薬は無効例が多く、選択できる薬剤が殆どありません。
ペニシリン、テトラサイクリンだけでなく、特効薬とされていたニューロキノン系に対しても80%程度が耐性を獲得しています。

確実に有効な薬剤は、注射薬のセフォジジム、セフトリアキソン注射薬、スペクチノマイシンのみです。

セフトリアキソン耐性淋菌の報告もあり、咽頭感染に対してはスペクチノマイシンは組織移行性が悪く効果が劣る為用いることはありません。