体の悩み

子宮内膜症の症状と治療について

子宮内膜症とは?

何らかの原因により、子宮内膜様組織が子宮腔内面以外に生じた疾患です。
子宮周囲(Douglas、卵巣、腹膜)に発生することが多いです。疼痛、不妊を主とした症状を呈します。

どんな症状か

  1. 好発:性成熟期(20~40歳代)の女性。
  2. 不妊、月経を重ねるごとに増強する月経痛、慢性骨盤痛、性交痛、排便痛がみられる。
  3. 内診・直腸診にて子宮後屈、子宮可動性の制限、Douglas窩に圧痛を伴う硬結を触れる。
  4. エコー、MRIで卵巣腫大(チョコレート嚢胞)を認めます。
  5. 原因不明の不妊
  6. 血中のCA125の上昇が認められます。

治療方法は?

年齢、症状の度合い、病変部位、重症性を総合的に判断して治療方針を決めます。

  1. 薬物療法
    LEP(低用量ピル):低用量エストロゲン
    黄体ホルモン:プロゲスチン製剤
    GnRHアゴニスト
    ダナゾール
  2. 手術
    保存手術:病巣除去、癒着剥離
    根治手術:子宮全摘出
チョコレート嚢胞とは?

卵巣の子宮内膜症に起因する嚢胞。
類腫瘍病変ですが、真性腫瘍の可能性も否定されていません。
内容はチョコレート様ですが、褐色水様の場合もあります。
類内膜腺癌や明細胞腺癌などの悪性腫瘍を伴うことがあります。

補足

子宮内膜様組織の発生機序については、子宮内膜移植説や体腔上皮化説などの説がありますが、いまだに解明されていません。
子宮内膜症ではCA125が上昇することがありますが、感度が低く特異度も高くありません。
従来、子宮内膜症は子宮体部筋層に発生する内性子宮内膜症と、子宮外に発生する外性子宮内膜症があります。これらが近年別の疾患として考えられています。

生理の回数と関係があるの?

発生リスクの増加

エストロゲン分泌量の増加や、腹腔内に逆流する月経血の増加により、子宮内膜症の発生リスクが上昇します。
そのため、早い初経、月経周期の短縮、過多月経がリスク因子となります。
社会的にも生理の低年齢化、晩婚化、少子化が進んだことにより子宮内膜症が増加しています。

入院期間と手術費用について

入院期間については5日程度の入院が一般的です。

  1. 入院
  2. 手術
  3. 検査
  4. 経過観察
  5. 退院

費用は?

手術の種類によって異なりますが、おおよそ50万円くらいのところが多いです。
ここから自分の保険の割合に応じた費用が自己負担となります。

3割負担の方であれば窓口での支払いは15万円です。

高額医療費に当てはまるのでもう少し自己負担は抑えられます
女性特有の保険に入っているれば保険金がおります。入院費についても適用されるかな

まとめ

肉体的にも精神的にも経済的にも負担が多い子宮内膜症。
よく相談して受診をしましょう。