医療

ノロウイルスとロタウイルスの特徴について

ノロウイルス
ウイルスの名前で最も目にするのはこの2種類かな?

ノロウイルスとロタウイルス

主な原因ウイルス

ウイルス性下痢の中で頻度の高いのはノロウイルスとロタウイルスです。

ウイルス性下痢

ウイルス性下痢とはウイルスが腸管に感染する事により下痢をきたすものです。
食中毒として集団発生するものもありますが、感染者の糞便・吐物から経口感染から拡大することが多いです。
食物の吸収障害や腸管内の浸透圧の上昇による水分過多で水溶性下痢になります。

下痢だけでなく、悪心・嘔吐・腹痛・発熱などを伴うためウイルス性腸炎とも呼ばれます。

「お腹の風邪」と呼ばれることもあります。

ノロウイルスの特徴は?

全年齢に発症し、好発時期は12月~3月です。
経口感染(牡蠣などの生食、感染者からの飛沫感染)、手などを介した接触感染が中心です。

症状は

  • 悪心
  • 腹痛
  • 下痢

治療は脱水に対する補液を中心とした治療です。

抗ウイルス薬はありません。

おおよそ1日~3日で回復します。
ただし高齢者で吐物による誤嚥や窒息で死亡する例もあります。

流水と石鹸による手洗いが有効です。
アルコールによる手指消毒は無効です。

感染後の免疫防御は4~6か月持続しますが、違う型には感染してしまいます。

ロタウイルスの特徴は?

乳幼児が多く感染します。
経口感染や接触感染が多いです。

症状は

  • 悪心
  • 嘔吐
  • 発熱
  • 下痢

発熱から始まり、24~48時間後に頻回の下痢を認めます。
1週間ほどで回復しますがまれに重度の脳炎、脳症になることがあります。

2回目以降の発症では重症化しないことが多く、先進国では母体由来の免疫により月齢3か月位までは発症しにくいです。

経口弱毒性ワクチン(ロタリックス、ロタテック)で予防接種します。

ノロウイルスとロタウイルスに次いで頻度な高いウイルスはアデノウイルスです。
アデノウイルスは夏に発症しやすいことが特徴です。