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夏子の酒 | 読んだ感想 | 尾瀬あきら著

こんにちは、すずです。
今回は漫画のレビューです。

ちょっとマニアックな漫画ですが、ご興味ありましたら手に取ってみてください。

それではどうぞ。

夏子の酒 | 読んだ感想 | 尾瀬あきら著

  • 夏子の酒
  • 尾瀬あきら著
  • 単行本版 全12巻(完結)(88年12月~91年4月)
  • 新装文庫本版 全6巻(完結)(04年1月)
  • 講談社刊

日本酒、酒蔵に関しては、おそらくこれの右に出る作品はないでしょう。

参考文献をしっかり読み込み、実際に酒造メーカーにも取材に行かれて、緻密・丁寧にストーリーを組み立てておられます。

88年から91年にかけて、講談社のコミックモーニングに連載されていました。

今は廃れてて誰も栽培しなくなった「幻の酒造米」を復活させたり、男社会の蔵の中に、女性が入っていくという事が描かれていたり、きわめて多面的に描かれてます。

幻の酒造米

復活させるにあたっては、これが描かれていた当時の

  • 減反問題
  • 無農薬栽培
  • 米の自給問題等
  • 農業問題全般

踏み込んでまして、日本酒を造るという事は、原料のお米・稲作栽培まで考えないといけない視点を、この作品を読んで、改めて考えさせられますね。

これだけの作品を描くとなると、今現在でしたらチームを組みまして、原作者が取材を綿密にしてストーリーを書き、専門家が内容について考証・監修した上で、作画担当が最後に作品に仕上げるのですが、昭和末当時では、これを全部、漫画家1人で全部やってたんですから、尾瀬あきらは今現在、巨匠と言われてるのも頷ける話です。



その後の日本酒漫画は

その後、何作か日本酒についての「うんちく漫画」を読む機会があったんですが、原作と作画で分業してるにも関わらず、この「夏子の酒」の右に出る作品を目にしてませんので、もうちょっと頑張ってもらいたいなあ……と。

なまじ専門知識、中途半端に持っちゃうと、ついつい無意識のうちに考証しながら読んじゃうもんで、どうしても辛口批評になっちゃって、いけないんですけどね。

最近は、これだけのガツンとくる硬派な作品、あまりお目にかかれないもんで、出版社の方でも頑張って、描ける作家さんを育てて、発表の場を作って欲しいと思います。(医療とか介護では、社会派作品、ある程度はあったかな?)

結局は、売れないと採算が取れないビジネスの論理で、硬派な作品を読者が買い支えないと、成立しないので、ある意味、作品は読者が育てるというところに行きつくんですけどね。