こんにちは、すずです。
いつもブログを見て頂きありがとうございます。

当記事について
- 肉の世界的な需要
- 人工肉とは
- 培養肉とは
こんな悩みを解決します。
人工肉と培養肉の定義が知りたい。
実験室で作られた肉って大丈夫なの?
ヴィーガンは人工肉は食べられる?
人工肉と培養肉の定義について【実験室で育てられた肉】
爆発的な人口増加と、食肉への需要の高まりから「肉」の数が足りなくなっています。
さらには、ベジタリアン(ヴィーガン)の方々やその他倫理的問題を唱える方も多く、最近では人工肉と培養肉へ注目が集まってきました。
当ブログでは、人工肉と培養肉について深掘りしていきたいと思います。

培養肉とは?
培養肉は、生きている牛から筋肉細胞や幹細胞を収穫し、実験室で培養して作られた肉の事です。
細胞を採取した科学者は、細胞に栄養を与えて育て、増殖させ筋肉組織を作ります。

国連食糧農業機関(FAO)の調査によると、肉の需要は今後40年間で3割増加すると予測しており、現在の生産方法だと持続する事が出来ません。
近い将来、持続可能な代替品(培養肉や人工肉)が見つからない限り、肉生産のための作物に対する需要の高まりのおかげで、肉と他の主食の両方が高級品になる可能性があります。
培養肉の作り方

培養肉は、生きている牛、鳥、マグロ、羊などの家畜から筋肉細胞を収穫することによって作られます。
その後実験室にて、特殊な機械を使って培養します。

次に、これらの小さな肉の繊維を約20,000本を組み合わせて、やっと通常サイズのハンバーガーが出来ます。
培養肉のメリット
培養肉のメリットは、現在の畜産方法に必要なスペースよりも99%も少ないスペースで生産できるところです。
そうすると、培養肉は温室効果ガス排出量やその他の環境への影響が、現代の農業からの牛肉よりも大幅に低いと言えます。。
培養肉がスーパーマーケットの棚に陳列されるまではしばらく時間がかかりますが、近いうちに実現しそうです。
地球温暖化
家畜は二酸化炭素の20倍強力な温室効果ガスであるメタンを放出し、地球温暖化に貢献しています。
肉の需要の増加は
- メタン
- 二酸化炭素
- 亜酸化窒素
これらのレベルを大幅に増加させ、生物多様性の損失を引き起こします。
培養肉は、私たちの食生活や食べ物に対する考え方を永遠に変える、より持続可能な選択肢である可能性があります。
人工肉とは?


植物を使って「肉っぽく」加工したものを人工肉と定義しています。
人工肉以外にも色んな呼び方があるのですが
- 植物肉
- ヴィーガン肉
- 代用肉
- モック肉
- 代替肉
- 模造肉
- 菜食主義肉(ベジタリアンミート)
こんな感じで呼ばれています。
最近ではマイコプロテインという菌類を使った人工肉が注目されています。

マイコプロテインは、タンパク質が豊富で(鶏肉ほどではないが)、食物繊維も摂れる事から「完全食」とも呼ばれています。しかし、食物繊維が多いため大量に食べるとお腹が緩くなったり、そもそも菌類にアレルギーがある方だと食べられません。
基本は大豆ベース
多くの人工肉は豆腐やエンドウ豆のタンパク質を使って作ります。
- 見た目
- 食感
- 風味
すべて本物の肉に似せて作ります。
原材料が肉ではないため
- ヴィーガン
- ヒンドゥー教
- ユダヤ教
- イスラム教
思想や宗教上の問題もクリアしています。
持続可能性
地球温暖化をはじめとする環境問題を考えると、食肉産業は今後伸ばすべきではない・あるいは伸ばせないと考えられています。
まず土地が足りません。
肉に類似した代替品を作る事で、持続可能な食生活に対する世界的需要を見つける事が必須です。
人工肉の歴史
人工肉の歴史は実は古く、記録では紀元前からあったと言われています。
中国の文献では、豆腐から作られた肉っぽい料理の記録があります。
「小さなマトン」と言われていたようで、中国をはじめ東アジアでは仏教料理として食べられていたようです。
中国では元々肉を食べる文化でしたが、仏教の到来により食生活が変わり、菜食主義が浸透したと言われています。
- 刻んだアーモンド
- ドライフルーツ
- 刻んだパン
- ナッツ
- 豆
このようなものを使って菜食主義向けに人工の肉を作っていました。
人工肉への関心が高まっている中国ですが、中国人に人工肉に対する調査をしてみると、47.2%は定期的に食べる意思がなく、87.2%が従来の肉に比べてお金を支払う意思が少ないと結果が出ています。
- 不条理
- 嫌悪感
人工肉を定期的に食べる意欲はないと言うことです。
しかし、回答者のほぼ半数が
- 人工肉が安全で
- 美味しく
- 栄養価が高いこと
これらを望んでいます。
まとめ

- 培養肉:牛の筋細胞や幹細胞を採取して培養したもの
- 人工肉:大豆や植物を肉っぽく加工したもの
前者は成分上は本当の「肉」であり、後者はヴィーガンでも食べられる「肉っぽいもの」です。
まだほとんど市場には出回っていませんが、今後が楽しみな分野ですね。