温熱療法(ハイパーサーミア)には副作用が無いと言われていますが、実はたくさんの副作用があります。
当記事では、温熱療法によって起こる副作用についてまとめています。
- 温熱療法を試して見たい
- 自費でもいいから癌治療の選択肢を増やしたい
- 丸山ワクチンよりも温熱療法は効果的なのか
様々な悩みを抱えた方の参考になるかと思います。
当記事はミネソタ州ミネアポリスのカペラ大学の研究論文と、アメリカの集中治療室に勤務する看護師らによる情報を参考に執筆したものです。
温熱療法の副作用とは【最新の癌治療】ハイパーサーミア


この体の高温状態は、体の熱調節システムが外的要因(温熱療法の機械)により調整され、人の内部温度が上昇させる事により起こります。
通常人の体温が上昇する原因は
- 感染症
- 体温調整
- 薬の副作用
これらがありますが、温熱療法は上記の理由とは別のものと見なされます。
人間の場合、体温は日中であれば35.5°Cから37.5°Cの範囲です。
しかし温熱療法をやると、人の体温は38°C~40℃を超えます。
メモ
- 40°Cを超える体温は、重度の高体温と定義されています
- 高熱による疲労は、温熱療法の深刻な副作用の1つです
- 高温多湿の環境での活動は、様々な体調面のリスクを高めます
温熱療法による副作用について

温熱療法の副作用は、体温が高温に到達した段階、または体がどれだけ過熱しているかによって異なります。
過熱の症状は非常に迅速に、そして数時間~数日にわたって副作用が発生する可能性があります。


軽度の脱水症状は、頭痛や筋肉のけいれんなどの軽度の症状を引き起こす傾向があります。
しかし、重度の脱水症状は、体を冷やす能力をすら奪う可能性があります。
温熱療法には副作用がないと言われますが、体の高温状態を治療しないと、臓器不全や死を含む生命を脅かす状態をもたらす可能性があります。

熱疲労とけいれん

- 過度の発汗
- 倦怠感
- 紅潮
- 筋肉のけいれん
- 体の痛み
- 頭痛または軽度の立ちくらみ
- 吐き気
- 熱疲労

熱疲労の症状
- 冷たく、青白い、濡れた肌
- 極端なまたは激しい発汗
- 速いが弱い脈拍
- 吐き気、嘔吐、および下痢
- 頭痛
- 筋肉のけいれん
- 倦怠感
- 激しい喉の渇き
- めまい
- 頻尿と暗色尿
- 注意を払ったり集中したりするのが難しい
- 足と足首または指と手の軽度の腫れ
- 一時的に失神または意識を失う
- 熱射病
治療を行わないと、65歳以上の人や癌で体力や免疫が落ちている方には危険な合併症を引き起こす可能性があります。
温熱療法は
- 熱関連
- 心臓
- 血圧
これらに疾患のある人々に合併症を引き起こす可能性が高くなります。
熱射病では、人の通常の平均体温に応じて、体温は38℃から40度を超えます。
温度および熱射病の他の初期の兆候の多くは、熱疲労の兆候と同じです。
熱射病の症状
- 速い、強い脈拍または非常に弱い脈拍
- 速くて深呼吸
- 発汗の減少
- 熱い、赤い、濡れた、または乾燥した肌
- 吐き気
- 頭痛
- めまい
- 錯乱
- 見当識障害
- ぼやけた視界
- 過敏性または気分のむら
- 調整の欠如
- 失神または意識喪失
重度の熱射病の症状
- 心臓発作
- 臓器不全
- 昏睡
- 死
温熱療法の副作用を改善する為には


涼しい場所で休んだ後、熱けいれんが1時間以上続く場合は、再度医師の診察を受ける必要があります。
休息とケアから30分以内に改善しない一般的な症状についても同様です。
軽度から中等度の温熱療法による副作用を治療する方法
- 冷たい水またはOS-1を飲む
- 衣類を緩めるか脱ぐ
- 横になってリラックス
- やや冷たいお風呂やシャワーを浴びる
- 冷えピタを貼る
- 手首を冷水の下で60秒間冷やす
- 症状が消えるまで活動を再開しない
- 腕と鼠径部の下に保冷剤
- エアコンや扇風機を使って肌を冷やす
熱射病が疑われる場合

温熱療法をやっている時に熱射病になったら、ガイドラインに沿って対応しましょう。
熱射病を治療するためのガイドライン
- 涼しく、換気の良い場所に移動する
- 余分な衣類を緩めるか脱ぐ
- 医師の診察を受けてください
- 完全に意識が回復するまで何も食べたり飲んだりしない(点滴は可)
電解質を含む静脈内点滴と、場合によっては冷却液を投与することがあります。
症状が解消し、体温が安全なレベルに戻るまで注意深く監視されます。
これには数時間かかる場合があります。
臓器不全、発作、または他の病状が発生した場合を含め、熱射病の重症または複雑な症例には、追加の緊急投薬および治療が必要になる場合があります。
温熱療法の重症例では、人が完全に回復するまで、入院とモニタリングに数日かかることがよくあります。
高体温になる理由

体には、過剰な体温、主に呼吸、発汗、および皮膚表面への血流の増加を取り除くためのさまざまな対処メカニズムがあります。
しかし、外の環境が体の内側よりも暖かい場合、つまり温熱療法の機械を使っている場合は、外気は暖かすぎたり湿気が多すぎて皮膚からの熱を受動的に受け入れて汗を蒸発させることができず、体が熱を放出するのが困難になります。
過熱が進むにつれて、体から失われる水分と電解質が増え、血圧が下がり、発汗が制限されます。
危険因子

- 免疫が落ちている
- 心臓が悪い
- 血圧が高い
- 肺、腎臓、肝臓が悪い
- 脱水症、特に慢性脱水症
- 代謝異常
- 糖尿病
- 発汗
- 肥満
- 過度のアルコール摂取
- 喫煙
- 低体重であること
- 胃腸炎
- 高血圧
- 緑内障や浮腫などの症状に対する利尿薬
- 中枢神経系の抗ヒスタミン薬、抗精神病薬、および含め、β遮断薬
- 低ナトリウム食または減塩食
- 違法薬物の使用
自宅でも温熱療法は出来るのか


医療用の機器をそろえることは難しいのですが、限りなく医療用に近いものを購入すれば自宅でも可能です。
そもそも通院が困難な方も多いので、気軽に自宅で温熱療法が出来ると負担が少なくなります。
機械は決して安いものではないのですが、温熱療法自体は1クールで10万円を超える事もある自費診療ですので、1台家庭用に機械があると金銭的な負担は軽減されます。
癌治療の不安や痛みの緩和のためには、病院で処方されるオピオイド(強い痛み止め)に加えて、気分を紛らわすオイルの併用をされている方も多いです。
日本だとまだ浸透していませんが、アメリカや北欧では緩和治療のツールとして一般的に利用されています。
参考:
>>【ココロとカラダをリラックス】CBDオイル