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高気圧酸素療法と末期ガンの治療の効果

高気圧酸素療法は、高気圧の酸素ガスを吸入させて、「ヘンリーの法則」(液体への気体の溶解量はその気体の分圧に比例する)に則って、血液の水の成分である血漿に酸素を大量に溶かして、多量の酸素を全身に供給するという治療法です。

一般的には一酸化炭素ガス中毒の治療法として知られる高気圧酸素療法ですが、重症軟部組織感染症(ガス壊疽、壊死性筋膜炎)重度熱傷、血管断裂を伴う末梢血管障害、脳梗塞、重症頭部外傷、低酸素脳症、腸閉塞などに効果が認められる健康保険適用の治療でもあります。

酸素は組織血流を改善し、傷の治癒能力を高め、重症感染症の細菌にダメージを与え、組織の浮腫を取り除く効果があります。

高気圧酸素療法と末期ガンの治療の効果

がん治療に関する高気圧酸素療法とは、健康保険適用J-027であり、放射線または抗がん剤治療と併用する悪性腫瘍治療に対して、2.0-2.5気圧の100%高酸素を1回1時間吸入する治療です。

腫瘍内部の低酸素状態は著しくなっています。

低酸素誘導因子がたくさん蓄積されて、がん治療を効きにくくする100種類もの蛋白ががん細胞に発現してしまうと治療効果が高い標準療法といえども、癌腫にもよりますが最も効果的な初回化学療法ですら30%の患者さんが1~2か月以内に病勢進行(PD:がんが最大長径+20%以上大きくなったり、新しい転移病変が出現すること)判定となり、抗がん剤のレジメン(メニュー)を変更せざるを得なくなってしまいます。

マイルドハイパーサーミア(39-41℃に加温する電磁波温熱療法)と同様に、高気圧酸素療法により腫瘍内の血流量を増加させ、腫瘍組織内の低酸素状態を改善させることにより、低酸素誘導因子やがん治療耐性化蛋白が減っていきます。

それにより、腫瘍免疫が向上すればがん治療の効果が高くなることは容易に想像できます。

さらに、「(化学療法and/or放射線療法)+高気圧酸素療法」だけより、「(化学療法and/or放射線療法)+高気圧酸素療法+電磁波温熱療法」も受けた方が効果が高いことも、論文などで発表されています。

高気圧酸素療法のがん治療は、健康保険コード番号J-027とされています。

高気圧酸素療法の費用について

放射線または抗がん剤治療と併用する悪性腫瘍治療に対して、2-2.5気圧の100%高酸素を1回1時間吸入する治療が健康保険適用になっており、一連の治療で30回まで健康保険適用です。

1回の治療点数は3,000点ですので30,000円ですが、自己負担額はこれに自己負担率をかけて頂ければ解ります(自己負担30%なら30,000円×0.3=自己負担1回9,000円です)。

その他に1回の治療で14,000Lの酸素を使用しますので、約564点(30%自己負担率で約1,700円)の保険が効く自己負担が掛ります。

高気圧酸素療法はがん細胞の標準療法の治療効果を高める高気圧酸素療法により腫瘍内の低酸素状態が改善すれば、低酸素誘導因子やがん治療耐性化蛋白が減り、腫瘍免疫が向上した結果、がん治療の効果が高くなることは容易に想像できます。

高気圧酸素療法は腫瘍組織内の低酸素状態を改善して、がん細胞のがん治療への感受性を増強して治療効果を高めることが報告されています。

また、高気圧酸素療法は、抗がん剤耐性化の原因となる細胞代謝の是正、細胞毒性を起こす活性酸素類の合成に必要な酸素の供給を改善することが考えられます。

脳腫瘍の一部である膠芽腫において、高気圧酸素療法は抗がん剤の薬理作用の増強効果や化学療法の作用機序増強効果をもたらすと報告されております。

頭頸部癌や子宮頸癌ではCochranereviewで高気圧酸素療法を標準化学療法に併用した19編の臨床研究論文が精査され、頭頸部癌で局所腫瘍制御、再発抑制、生存率の改善効果が明らかにされ、子宮頸癌では再発抑制効果が明らかにされました。

波温熱療法と高気圧酸素療法の併用電磁波温熱療法と高気圧酸素療法の併用によりがん標準治療の効果が増強される繰り返しになりますが、腫瘍内部の低酸素状態は著しく酷く、低酸素誘導因子が大量に蓄積されている状態です。

それにより、がん治療を効きにくくする蛋白質が、がん細胞に発現し、化学療法、放射線療法に対して耐性化が起きています。

がん治療効果の低下の原因が、がん治療の耐性化であるとすれば、それを改善するためには腫瘍組織内の低酸素状態が改善するような治療を行えばよいということになります。

治療法の掛け合わせ

2つの異なった腫瘍組織内酸素分圧向上治療である「高気圧酸素療法」と「電磁波温熱療法」を「標準治療」と組み合わせると、相加相乗効果が期待されます。

電磁波温熱療法は、高周波数のラジオ波を用いて腫瘍組織内の血流を増加させ、加熱することにより、標準治療の効果を促進します。

腫瘍組織内の低酸素状態がひどく、嫌気性解糖系に頼ったエネルギー産生手段により、がん細胞の乳酸が蓄積し、環境が酸性化して、電磁波温熱療法が効きやすくなるのです。

また、低酸素が改善されることと、がん細胞の加熱によりがん細胞に熱ショック蛋白質HSP70が発現して、リンパ球の免疫監査力が向上し、腫瘍免疫力も増進します。

一方、高気圧酸素療法は読んで字のごとく、2.0~2.5気圧の100%酸素ガスを1時間以上吸入し、けがやがん組織の酸素化を促し、治療抵抗性を改善する素直な治療法です。

酸素分子は腫瘍組織内の低酸素誘導因子をユビキチン化という蛋白分解システムにより速やかに消去して、その下流にある各種がん耐性化遺伝子(P糖蛋白質、多剤耐性遺伝子、血管内皮新生因子)の転写活性化を抑えます。

電磁波温熱療法と高気圧酸素療法、共に扱っている医療機関は極めて少ないです。

双方を治療に組み入れている医療機関は、相当な理念を持って診療に当たられているのであろうと思います。

論理的に考えると、この2つの治療方法は、ともに腫瘍組織の生理学的特徴を鑑みがん治療耐性化の復旧をしようとする内容です。

がん治療の耐性化をもたらした原因を解除して、治療効果を高めようとする考えは、極めて理にかなっています。

実際に、電磁波温熱療法と高気圧酸素療法を併用する戸畑共立病院や産業医科大医学部附属病院からの論文報告を記載します。

治療効果が高い電磁波温熱療法と高気圧酸素療法の相乗効果産業医科大学の大栗隆行先生による動物実験では、抗がん剤白金製剤であるカルボプラチン化学療法に高気圧酸素療法と電磁波温熱療法を併用して治療する群とカルボプラチン単独化学療法群、カルボプラチン化学療法+電磁波温熱療法併用群の3群に分けてその効果を比べています。

結果、カルボプラチン単独化学療法はもちろん、カルボプラチン化学療法+高気圧酸素療法併用群の腫瘍成長曲線よりも、カルボプラチン化学療法に高気圧酸素療法と電磁波温熱療法を併用した群のほうが明らかに低下していました。

標準療法を効果的にする電磁波温熱療法と高気圧酸素療法

がん組織の特性となぜ「電磁波温熱療法」と「高気圧酸素療法」が標準治療の効果を高めるのかを復習しましょう。

がん組織内は血流不足のため非常に低酸素領域が多く、それによって低酸素誘導因子(HIF-1α)が分解されず大量に蓄積してしまい、その結果、低酸素誘導因子は100種類ものがん治療に抵抗性を示す新しい蛋白の転写活性を高めてしまいます。

それらをがん細胞内に作ってしまうことで、がん細胞ががん治療に耐性化して、死ににくい状態になってしまうのです。

電磁波温熱療法や高気圧酸素療法によって、腫瘍組織内の低酸素状態を改善して、がん細胞を加熱して、熱ショック蛋白(HSP70や誘導型一酸化窒素合成酵素)を増加してあげることにより、低酸素誘導因子(HIF-1α)が減少します。

それに伴って、腫瘍組織がん細胞内の多剤耐性遺伝子MDR-1や腫瘍細胞が死ににくくなる生存シグナルCREBが減少し、しかもがん細胞が化学療法や放射線療法で死にやすくなる細胞死シグナルCD95(Fas)が増加するのです。

また、低酸素状態により酸性環境下のがん細胞は温熱療法で死にやすくなります。

つまり、電磁波温熱療法や高気圧酸素療法を受けると、化学療法や放射線療法の効果が高くなることを示します。

さらには、腫瘍組織内で血管から遠く離れたがん細胞の周囲は酸性状態であり、電磁波温熱療法が効きやすい状態になっています。

細胞周期で考えると、S期後期は放射線治療が効きにくい状態ですが、逆に電磁波温熱療法は効きやすくなります。

それにより、NK細胞や細胞障害性Tリンパ球は活性を高め、がん免疫が高まり、免疫チェックポイント阻害剤が効きやすくなる可能性が高くなります(臨床試験の結果は有りません)。

せっかく副作用を伴ってまで、がん細胞を殺すための化学療法や放射線療法を受けるのですから、その前後に電磁波温熱療法や高気圧酸素療法を受けて、化学療法や放射線療法の効果を可能な限り高めることをしない手はないでしょう。

電磁波温熱療法は低酸素領域の腫瘍組織内のがん細胞に大きくダメージを与えますが、同様に100%酸素を2.0~2.5気圧で吸入する高気圧酸素療法も腫瘍組織内の酸素濃度を高めて、低酸素状態を改善してくれますので、腫瘍組織内のがん細胞の低酸素誘導因子は減少し、ユビキチン活性化によって分解が進みます。

その結果腫瘍組織内の低酸素誘導因子は減少し、抗がん剤や放射線治療の効果を高めるのです。

標準治療とともに電磁波温熱療法と高気圧酸素療法を併用することを強くすすめます。

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